俺の好きな人は、俺の兄貴が好き。



「で、うまくいったわけ?荒木と」

「え、えー…まぁ」

「うわまじか」

「碧翔に彼女…しかもあんな可愛い子…釣り合ってないね」

「咲空、テメェっ!!
なにそんなドン引きした顔してんだよ!」

「そうだねー、確かに可愛い子だったなー」

「え、俺も見たいんだけど。
碧翔家に連れて来いよ」

「は!?ぜってーやだね!!」

「父さんも今日文化祭こればよかったのに」

「どうしても仕事抜けられなくて」

「いいじゃない、碧翔
明日家に連れてくれば」

「えー、明日俺イベントだから俺いないじゃん」

「でも朝陽のファンの子なら朝陽は見たことあるんでしょう?
別にいいじゃない」


・・・おいおい、俺の意見聞いてますかー?
俺嫌だって言ったけどー??


「まぁでも夜は帰ってくるし、夕飯うちで食べていってもらえばいいか」

「あ、そうだね!
よし、じゃあ明日は私がご飯作ろ―っと」


「…だから連れてこねぇって!!」



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