俺の好きな人は、俺の兄貴が好き。



「ってか父さん、今日メール見たのかよ。
返ってこなかったけど」

「あ、悪い
今日俺スマホ持ってくの忘れてた」


ったく…
忘れてくなよ…超大事なもんだろ


「で、母さん
明日文化祭のゲストとして俺らの学校、来るとかいう予定ないよな?」

「・・・え?」


え、え
ちょい、なんなんだよ、その笑顔…

その笑顔でとぼけた反応…


…まさか、本当じゃねぇよな…?


「え、なに母さん
明日碧翔んちの学校の文化祭行くの?」

「うわっ、兄貴…
どっから湧いたんだよ…」

「え。俺最初からいたけど。
冷蔵庫に行ってる間に碧翔たちが帰ってきたから。

で、母さん文化祭行くの?
いいなー。俺も行きてー」

「いや、絶対来るなよ!
つーか、あんな週刊誌発売されて、しばらく2人で出かけんなよ!」


ったく、少しは懲りろよな!
せっかく沈静化させようとしてんだから!また噂になるなよ!
年の差ありすぎて、ただの先輩後輩にしては仲良すぎだろみたいになるだろ!
しかも異性で!

それならせめて父さんとも噂になって来いよな!
・・・って、同性だったらそんな噂たたないのか…別に変な関係に見えないもんな…


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