俺の好きな人は、俺の兄貴が好き。
文化祭と家族と
__翌日、
「おっはー」
「…碧翔、超眠そうだけど」
「ねみー…」
俺は結局イメージ作るのに苦労しすぎて
イメージ作って、セリフ覚えて、ってやってたら気づいたら3時になってて、倒れるように眠りについた。
「そんなんで朝練大丈夫かよ」
「…気合でやるしかねぇ」
ま、途中でどっかで仮眠しよ…
演劇部の公演午後だし…ってか最後の方だし…
「碧翔、ほら早く食べて!
朝練あるんでしょ?」
・・・母さんは朝から元気だよな。
父さんなんてもう仕事いったわけだし、みんな元気だな…
「…お兄ちゃん、いつもにも増してブサイクだね」
「咲空もさらっとひどいこというよな」
「咲空も今日文化祭来るんだろ?」
「うん、飛鳥の見に行くよー」
「え、俺らの見にくんの?あ、彼氏か」
「そ」
・・・お前ら元気だな
俺だけかよ、こんな眠いの…
「ほら碧翔!もう6時だよ!」
「げっ!やべぇ行かねぇと!!」
「ご飯ご飯!」