俺の好きな人は、俺の兄貴が好き。
「ん、看板つけてー」
「はいはい」
俺はしっかり前後に宣伝用の看板をつけられた。
ずっとこれかよー…
「ってかこれ俺1人で行く系?
誰かついてこねぇの?」
そういって俺のダチの方に向くけど
「頑張れよ~」
と、完全俺だけ仲間外れ!
裏切りかよ!!
「仕方ない、私が一緒にいってあげよう」
「え、でも涼すけ委員の見回りあるだろ」
「だからついでよ、ついで」
…ま、涼すけがいるならいいか。
1人じゃないだけ…どころか
普通にこれ、涼すけと文化祭回れんじゃん。
やったね、俺
涼すけはいつまで一緒にいてくれんだろ、これ
店番の時間は一緒。
涼すけの友だちと、俺の友だち。
同じグループだし、まぁそうなることは予想してたけど
これもしかして午前中ずっと一緒にいられる系じゃね?
え、そういうことだよな?これ完全に。
やったぞ、俺!
「涼すけ、とりあえず外行く?」
「ん、だねー
とりあえず校門の方行こ!」