俺の好きな人は、俺の兄貴が好き。



***


俺は結局ゴミの片づけて1時間を終えた。
ひたすらゴミが出てくるから、あっという間にゴミが溜まってすぐに片づけなければいけない状況で…
これはこれで楽だしいいんだけどさ


最後のゴミをまとめ、俺らは最後に全部をゴミ置き場へと運ぶ。
これはさすがに俺だけではできないから、当番全員で持って教室を出た。

男子3人、女子3人の計6人で、ゴミ。
すっげぇこれ邪魔な気がするわ…


「あ、涼~!!」


こんな邪魔な俺らが廊下を歩いていると、後ろからでかい声で涼すけの名前を呼ぶ声が聞こえて、振り返ると同じクラスの女子がこちらへ走ってきていた。


「涼聞いた!?今日のゲスト!」

「あ、発表あったの?だれだれ?」

「それがさ、ASAHIくんだってー!」

「え…?」


え、え!?


「は!?まじかよそれ!」

「ちょ、碧翔うるさい
ってか碧翔には関係ないわ!

ね、涼見に行くよね?席取らないと!!
飛鳥くんのライブが終わったらすぐ席取りに行こ!」

「え、あ…うん」

「とりあえず先体育館行っとくから~!」


・・・まじか。
ゲスト、兄貴か…

…でもまぁ、兄貴が来てもどうせ俺らと兄弟ってバレるわけでもないから俺には関係ないか…


…でも一応、飛鳥には連絡しとこ。


< 72 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop