俺の好きな人は、俺の兄貴が好き。



「…ってか、そのせいで完全演劇部大勢の人の前でやらなきゃじゃん…
最悪…」

「あー、演劇のあとにゲストだもんな
ってか碧翔ここにいていいわけ?演劇部の練習あるんじゃねぇの?」

「まぁこれから行くけどさー…
憂鬱すぎる…」

「でも昨日父さんと練習したんだろ?
ならなんとでもなるだろ。
碧翔は肝座ってて上がる方でもないし、お前演技うまいから別にいいじゃん」

「はぁ?今まで人形劇しかやったことねぇっつーの」

「でもその人形劇ですらうまかったんだから大丈夫だよ」

「なにが大丈夫なんだか…」


そんな話をしていたら裏側から飛鳥のバンド仲間が入ってきたから、俺は立ち上がって体育館を出ていくことにした。


俺も演劇部の練習行くか―…

まじでやだなー…


< 74 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop