俺の好きな人は、俺の兄貴が好き。



それからさらっと会長が締めて、兄貴はこっちへ戻ってきた。


「もうー、言っといてくれればよかったのに」

「いやこっちのセリフ!!
親子だって公表するって前もって言ってくれればこっちも言ったわ!!」


そう怒る俺に対して、飛鳥は


「教室、戻りたくねー…」


もう絶望していた。


「…ま、俺もSNSでフォロー入れておくから」

「はぁ…」


飛鳥はめっちゃ絶望してる、けど
俺の方が絶対絶望だわ!!

俺なんて涼すけにどんな顔して会えばいいんだよ…


「とりあえず2人とも教室戻ろう。な?
もう文化祭も終わりだ」


そう、生徒会顧問の先生が言うから
俺らは先生と一緒に教室へと戻ることになった。

教室まで、すっげぇ見られた。けど
ここは先生のおかげもあって、大した騒ぎにもならなかった。


はぁー…片づけかぁー…

俺のクラス、どうなってんだろ…


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