キミに好きって言えなくて。
君がそばに居たいやつ。





「で?昨日みっちり掃除して帰ったの?」



と笑いを我慢出来ずクスクス笑いながら聞いてくる賢也に悔しさを感じながらも


「はい…。」



と答えると、他の3人にもかなり笑われた




「陽葵、結構名前呼ばれてたよ?」


「いや、あれで気づかない吉沢はやっぱ相当バカだな」



はいはい。相当な綾瀬バカですよ〜だ。



なんて思ってると、奏汰が



「ま、1日の掃除ぐらいで済んでよかったんじゃない?

ひどい時は1週間ぐらいごみ捨てとかあるらしいからね


切り替えて、今日からみんなで勉強しよっか」



とまた優しい言葉をかけてくれた。



「奏汰だけだよ〜こんな味方してくれるの。」



と私が言うと、



「は?そんな礼儀知らずなら、吉沢にはもう勉強教えてやんない。」




そう言って、私のおでこをツーンと押してくる綾瀬。



だからイチイチきゅんとしちゃうんだって…



なんて私の心の声は届くわけもなく、



綾瀬はいつも通りカッコイイ笑顔でフッと笑った



ほんと、ずるい奴…。





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