キミに好きって言えなくて。
中学で同じクラスになった時からずっと、
可愛いと思ってた。
ぱっちりな目に小さな鼻、華奢で守ってあげたくなるような女の子らしい見た目に対して
明るくて、元気で、いつも笑顔でニコニコしてて活発な性格のギャップがいいとも思ってた。
そんな矢先、隣の席になれて、正直ラッキーだと思った。
話始めたきっかけは、俺が兄貴に気を遣う事に疲れてきて落ち込んでた時、
誰も俺の気持ちを見破ったりしなかったのに、
「なんかあった?」
とさりげなく掛けてくれた優しい吉沢の言葉だった。
その時にはもう既にアイツが特別だったのかもしれない。
そこから話していくうちに、
人に気を遣える優しいところだとか、
ぽーっとしてるように見えて意外と深く物事を考えてるところだとか、
何よりも一緒にいて楽しいところだとか…
吉沢のいい所がどんどん分かって、心のどこかでなんとなく、いいなと感じてたと思う。