キミに好きって言えなくて。



好きだとかその頃の俺にはそんな気持ちは分からない。


でもずっと一緒にいたいとか話してたいとかそーゆう気持ちはあったと思う。



しょうもないこととか、わざわざ話さなくてもいい事を吉沢に言う事も多かったし…、



そんな時、サッカー部の仲間から白石と付き合ってくれって頼まれた。



『俺、白石さんの親友の阿部さんと付き合いたいんだよな。
…千景、白石さんのほうからアプローチしてくれねぇか??


頼む!!千景にしかできないんだって!!』



小さい頃から兄貴を気遣って、頼まれたことや、俺が我慢すれば円滑に物事が回ることは進んで自らやった。


だからその時も、頼まれたし、俺が誰かの役に立てるんならと、
今思えばすごく軽い気持ちで思その頼みを引き受けた。


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