キミに好きって言えなくて。
白石さんの誕生日が近いって聞いて、誕生日デートに誘った。
誕生日デートに誘うぐらいだから、プレゼントは用意しないとな。
でも、俺は男兄弟しかいねぇし、女子が喜ぶものなんて、さっぱりわかんねぇ。
それで俺はその頃にはもうすでに、すごく仲良くなってた隣の席の吉沢に聞くことにした。
「なぁ。吉沢」
「へ?」
俺の問いかけにキョトンとした顔で振り向く吉沢に俺は今まで感じたことない程、心臓がはやく動き始めた。
やべぇ…めちゃくちゃ可愛い。
しばらく不思議そうに俺を見つめる吉沢に見とれていた俺は、ふと我に返って、聞きたかったことを思い出した。