キミに好きって言えなくて。
「っしゃ〜!!!遊ぶぞ〜!!!」
バスから降りて、元気満タンの賢也がビーチに向かって走っていく。
そう、今日は夏休み初日。
初日はやっぱりドカンと遊ぼうってことで、5人で海に来た
「元気すぎない?アイツ」
「まぁ、毎日あんなもんじゃね?」
なんて言いながら後ろを歩く私たち4人。
「おーい!おっせぇよ!
もっと早く歩けよ、じじばば族!」
なんて、賢也に侮辱されながら、やっとビーチに着いた。
「わぁー、海すごく綺麗ね」
いつも大人っぽくてクールな希も今日はテンションが高い
やばいやばい。あんなこと気にしてぼーっとしてる暇なんてない!
そう思った私は、
「ほんとだね」
そう言って笑ってテンションを上げた
つもりだったんだけど、
「なんかさ〜、最近陽葵おかしくね?」
と早くも賢也に突っ込まれた。