キミに好きって言えなくて。



「いやいや、無理でしょ!

絶対難しいからやめときなって!
お金無くなっちゃうよ?」




なんて言う私の言葉はフルシカトでまぁ見とけなんて得意気にしてる綾瀬。



いや、クマのぬいぐるみなんて絶対無理だから




そう思ってると、



パンッ__という音とともにクマのぬいぐるみがぱたりと倒れた




「えっ!!?」



「ほらな?俺ぐらいの男になるとこんなの余裕」




射的のおじさんもすごく驚きながら拍手までしちゃってる



いやいやいや、マンガか!!



なんて思いながらも、「ほら。」とぬいぐるみを渡してくれる綾瀬にキュンキュン、ドキドキが止まらない私。




このクマさんだけは絶対に一生の宝物だ。



そう思って両手に抱きかかえて花火の見物スポットに向かって歩いた




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