キミに好きって言えなくて。
このクマちゃんのおかげで、私の気持ちはちょー上がって幸せでいっぱいの中、隣の綾瀬は何故かずっと爆笑。
「ねぇ。さっきから何がそんなに面白いの?」
そう聞くと、
「だって、お前がそれ持ってると小学生みたい」
なんて、バカにされた。
はぁ!?私のこの気持ち返しなさいよ!
と言おうと思った瞬間
すっと握られた右手。
「ま、そーゆうとこも可愛んだけど。」
真っ直ぐ前を向いてポンと置き去るようにそんなセリフを言う綾瀬。
ズルい。本当に。
綾瀬の本当の気持ちがすごく知りたいけど、いつもみたいに私の反応見て遊んでるだけかも。
私ばっかりこんなジェットコースターみたいな気持ちにされて悔しいけど、
悔しいのにすっごく嬉しい自分がいる。
この手がずーっと私の元に、このぬくもりがずーっと私の隣にあればいいのに。