キミに好きって言えなくて。
君の温もり。
「はくしゅんっ ゴホッゴホッ」
やってしまった。完全に身体を壊した。
原因は考えるまでもなく昨日の海。
びしょびしょになって、賢也の言葉に感動してたら、髪の毛とか乾かすの忘れちゃった。
はぁ〜。体がダルいし、ちょっと寒くて震える…
「陽葵、大丈夫???」
「うん。大丈夫だよ!?平気!
希は全然平気そうだね!」
「まぁ、家帰ってすぐにお風呂はいったからね…」
ですよね〜。なんで私はすぐに対応しなかったのか…。
後悔してももう遅いけど…。
「おかしいなぁ。バカは風邪ひかねぇって聞くけど、陽葵は例外?!」
賢也は通常運行で、咳き込む私にケラケラと笑っている
「いや。賢也、これ本当にしんどそうでしょ
陽葵、大丈夫なの?」
なんて優しい言葉をくれるのは言うまでもなく奏汰。
綾瀬はというと、
なんかさっきから不機嫌でなんにも話さない。