キミに好きって言えなくて。
綾瀬が彼氏とかいい感じだとか言われて、
ちょっと浮き足立った私は先生に「さよなら」と言って急いで綾瀬を追いかけた
「遅い。何してんの?」
と保健室から少し離れたところで振り向いて立ち止まって待ってくれてる綾瀬に
ぎゅっと心の奥がしまる。
ほんと、先生の言う通り『優しくて素敵』
直接的に優しいわけじゃないからちょっと分かりにくいけど。
まぁだからこそ、その優しい部分に触れると尚さらキュンとする。
ほら、今だって、私の体調を気遣って、
いつもよりもかなりスローペースで歩いてくれてる。
改めて綾瀬のことが好きだなぁって思いながら隣を見ると、
「なんだよ。ニヤニヤしてこっち見んな」
といつも通りツンツンの反応。
このツンデレ具合、分かってやってるならもう本当に罪な人だなぁ
なんて思いながらいつもの帰り道を歩いた