好きが伝われ



「でも、塩谷がいるなんて知ってさ〜。

正直、勝ち目ないだろうなって思ってたけど、諦めたくなくて。


だからこうして、必死こいてアピール…」



知らない間に、恒樹さんの手を掴んでた。

恒樹さんもなにがなんだかわかってない。



私もなんでこんなことしてるのか、はっきりいって分からないけど。



「なんか…恒樹さんすごいです。

なんか他人事になってるけど、、本当にすごい。



私なんかをずっと思ってくれてて。

なのに私が翔太のこと好きって言っても待っててくれて。

私…私にはそんなの、無理だよ」



今度は涙がでてくる。


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