好きが伝われ
3
「寒い寒い〜」
体育の授業だったんだけど、こんな寒い日に限って外の競技。
教室の中もそこそこ寒くてびっくりした。
「ていうか、もうすぐクリスマスじゃん」
歩夏が自分のスケジュール帳を開いてる。
そういえばそんな時期か。
てことはもうすぐ冬休み。
「なんか予定あるの?」
「えー?なんか、莉玖に誘われててさぁ」
「え!?」
つ、つまりもうそういう関係になりつつあると?
でも、文化祭のあともいつも通りで、一緒に回ってたのになぁって思ったけど。
莉玖君、いつ告白するのかな。