好きが伝われ
「はい、着いたよ」
「へ?」
保健室…だけど。
「誰もいない」
「この時間、保健室の先生帰っちゃうからさ」
知っててここに?
「今日はどうしましたか?」
保健室の先生がいつも座ってるイスに、恒樹さんが座る。
も、問診的な?
「なんか…わからないけど辛くて」
「なるほどなるほど。いつ頃から?」
「…わからないです。」
「不意にってことかぁ。それは…『恋』ですね」
恋、、
「恋の病って、1番治しにくい難病だよ?」
「…治す方法は、あるんでしょうか」
素で聞いてしまった。