好きが伝われ
「好きって…辛いです。こんなに辛いのに、人は人を好きになる。」
「…そりゃそうだよ。好きな人からの『好き』が欲しいんだよ俺たちは。でしょ?」
好きな人からの好きが欲しい。
本当にただそれだけだ。
でも、こうして私の相談を聞いてくれてる恒樹さんもそう思ってる。
私からの好きが欲しいんだ。
でも、、私は…
「私は、翔太のことが好きなんです。
でも、翔太には『それは家族としての好き』って言われちゃって…
私もそうかもしれないなんて思っちゃって。
付き合う必要は無いって言われちゃいました。」
あの時の、花火の音を思い出す。、
やけに静かで、気まずい空気で。
しばらく翔太のこと見れなかった。