好きが伝われ
次はどこに行くのかと思えば、計画はないらしく。
「どっか行きたいところない?」
「急ですね、えっと…」
これがまた何も思いつかない。
しばらく悩んでると
「あれ?恒樹?」
聞いた事のある声。
前を向けば、翔太と神浜さんがいた。
二人で…。
やっぱり付き合ったんだ。
それもそうだよね、好きって…言ってたし。
「2人とも何してるの〜??あ、もしかしてそういう関係!?
やだやだぁ、こっちまで照れちゃうっ」
怖くて。
翔太の顔見れなかった。
今、どんな顔して、どんなこと思ってんだろ。
そりゃ天使が隣にいればなんの文句もないだろうけどさ。
「だろ〜?こーんな可愛い子手に入って俺嬉しいんだよね」
その言葉と共に、ふわりと私を包む恒樹さん。
普通に考えたら拒むところだけど、なんか…動けなかった。