好きが伝われ
「なあんだ~。てっきり私、大園さんは翔太くんが好きなんだと思ってたのにっ」
チクリ。
なんか…嫌味?というか。
気持ちが悪い。
そんな気持ちに気づいてくれたのか、恒樹さんが私の頭を優しく撫でる。
大丈夫、と小さい声で私に呟く。
「これから4人でどっか行かね?暇だろ、お前ら」
…
「へ、、?」
4人で…?
「恒樹さんっ、なんで4人って…」
「大丈夫、大丈夫。計画通りだからね?」
何を根拠にっ。
でも、、恒樹さんが大丈夫って言うなら。
きっと…
私たちが向かった先は水族館。
いや、これ2人でよかったのでは?
「よーし、お前ら手出せ!」
いきなり恒樹さんが、手を前出す。
ハテナでいっぱいだけど、渋々みんな手を出す。