好きが伝われ
恒樹さ〜ん。
本当に計画通りなんですかぁ?
むしろ、本来の計画ちゃんとあるのかな。
…なさそう。なさそうすぎる!
はぁ。
横目で神浜さんを見ても、魚1つ目にしない。
見てるのは、前を歩く翔太だけ。
そんなに、、好きなんだ。
「あの…聞いてもいいでしょうか」
「ん?なに?」
「翔太の…何が好きなんですか?どういう所が…」
そう聞くと、神浜さんは少し笑った。
その笑顔は、いつもの感じとは違く感じた。
「私、こう見えて高校一年生の頃は、冴えない感じだったの。」
冴えない感じ。神浜さんが?
想像がつかなかった。
いつも輝いてるし…
「当時バイトしてたコンビニに、よく男子高校生がたむろしてて。
普段はいないけど、バイト上がるときちょうど被っちゃって。やっぱり、絡まれた。」