好きが伝われ


恒樹さんたちと合流した。

「いやあ、男と回る水族館も結構いいな〜、なんてね」

恒樹さんは、翔太と肩を組んでる。

翔太は明らかに嫌そうな顔をしてるけど、もう慣れたって感じ。



「じゃ、もっかいチーム分けだよな?」

「は?ちょっと、恒樹いい加減にしてよ」

神浜さんは、さすがに怒る。


だよね、翔太と来てるんだもん。


「いいだろ?どうせ水族館出たら別だし。」

有無も言わさず、またチーム分けだ。


私はまたパーを出してしまった。

一緒になったのは、恒樹さんじゃないし、神浜さんでもない。



とすると、残ってるのは翔太。


「えっ、いや。私さすがにこれは…」

「だめー、ルールだもん。じゃ塩谷、こいつ借りるぞ〜」



そう言って、神浜さんを連れてどこかに行ってしまう。


嘘だよね、この状況…


2人だよ?最近、2人になったことすらなかったのに。


こんな…どうしよう。
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