好きが伝われ


「紫衣も頑張ってね、翔太のお嫁さん?」

「違うでしょーが!ウェディングプランナーだよ!」

「別に違くはないんじゃね?いつかなるだろ?」


莉玖君までそんなことっ

いつ捨てられるかわからないよ、私なんて。



はぁ、なんでか翔太の事になるとめちゃめちゃネガティブになる。

「ま、そうだな。違わないよな別に」


頭上から降ってくるその声から、翔太の自信満々な笑みが想像出来る。

顔を見ると、やっぱりその笑顔だった。



「紫衣が、ウェディングプランナーね。ドジ踏んで修羅場になったりしなきゃいいけどな」

「翔太は私をいっつも馬鹿にするんだから!嫌いになるよ?」

「なれないのに?」


ニヤニヤしてくる翔太が、いつにもまして…


かっこい…じゃなくてムカつく!


「うるさい!ばか翔太。」
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