好きが伝われ
寂しいのは…私だけってことか。
翔太は寂しくないもんね。
もともと寂しがり屋ではないし。
なんか、泣きそう。
「ひとつ言っとく。」
「なに。」
「毎日電話すること。んで、その日何したかとか、誰と居たかとか連絡しろよ。
あと、夜は絶対1人で歩くなよ。それから、男とは絡むな極力。
あー、あと、電話の最後には絶対『好き』って言って欲しい。」
「ま、待って待って。ていうかひとつじゃないし。
そんな一気に言われてもわかんない!」
「はあ?容量少なすぎだろ。
ったく、俺は心配なんだよ紫衣が。」
頭をポリポリとかく翔太は、少しバツが悪そうだった。
「なんせ、頼みの綱の莉玖は学校で忙しいだろうし。
お前を24時間監視する方法もねえし。」
「そんなに私は浮気するように見えるの?」
少しショックだった