好きが伝われ


「それ、誘ってるわけじゃないよな?」

「んん?」

「てか、ここベッドってこと忘れてる?」


翔太はそういうなり、意図も簡単に私を布団に寝かせる。

ふわりと香る翔太の匂い。


翔太の温かさを、肌で感じてる。

スッと、ワイシャツのボタンを何個か外される。



また首筋から、鎖骨へかけて何度もキスをされる。



「っ…やっ」

「…わり。ほんとに嫌だったら俺の事押し退けて。
じゃなきゃこのまま続ける。」


嫌じゃない、、嫌じゃないけど



「…嫌とかじゃない。けど、やっぱり少し怖い」


翔太だから平気だって思うけど、やっぱり怖い。


「だよな。じゃあ1回でいいから紫衣から俺にキスして?」

「えっ、やだよ。恥ずかしいっ」

「は?恥ずかしいとか言っときながら、あんなエロい声出すか?普通」

「や、やめて!それ以上言わないで。顔から火がでそう」



早く、そう言わんばかりに目を閉じる翔太。

翔太の首に腕を回して、キスしてあげた。


「はーい。よくできましたっ」



恥ずかしいけど、幸せな気持ち。

いつか、キスの先もするのかな…ってなんて恥ずかしいことを考えてるの私ってば!



「翔太、大好きだよ」

「はいはい、俺も」


ポンポンと頭を撫でてくれる翔太の手は、すごい温かかった。



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