好きが伝われ
「塩谷くんなら平気でしょ。紫衣ちゃん置いてくような男じゃないし。
どーせ、携帯壊れちゃって買ってないとかそういう類でしょ」
「だといいんですけど…」
不安は消えない。
本当に事故にあってたらって思うと、胸が痛い。
「本当に大丈夫だって。信じて待ってればいい事あるって。
じゃ、この辺でいいかな?」
そう言われてやっと気づく。
私の家の前まで恒樹さんが送ってくれてた。
「変なのに絡まれないようにね。じゃまたいつか〜」
私は深く頭を下げた。
今日、また電話してみようかな。
でもまた繋がらなかったら、どうしよう。