好きが伝われ
「今日も、疲れたねー」
そう言って翔太の上に乗る。
重いかな?最近太ったし。
と思いつつ、乗る私は鬼?
「だな。俺は特にな」
「ごめんごめん」
雑誌から目を離さない翔太。
ちょっと…寂しい。
「翔太?」
「ん?」
「何見てんの?」
「ファッション誌。女もんの」
えっ!なんで?!
女装してみたいのかな?…意外と合うかも。
顔整ってるし。
「今変な想像したろ?」
「シテマセン」
「なんか、紫衣より可愛いやつってやっぱ居ないんだな。不思議だよな。」
なにそれ、不意に甘やかしてくるスタンス。
ちょっと恥ずかしくて、翔太の胸に顔を埋める。