好きが伝われ


「はい。終わった」

「ありがとおー」

眠くて呂律回らなくなってきた。



翔太に寄りかかるようにしてウトウトしてたら、
「誘ってんの?」と意地悪そうな声が聞こえてくる。


翔太は私をひょいと持ち上げる。

お姫様抱っこ。


「眠そうな紫衣も、可愛い」

「ひゃっ」


耳を甘噛みされる。

唇に生暖かいものを感じる。

まただ、息が出来なくなる。


どうしてもキスの時に息を止めてしまう。

「はぁっ…ふぅ、、ん」

「それだめ。反則だろ」


そんな事言われても…

何度されても、同じ。息は続かない。


前と同じ、首筋から鎖骨、その下。


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