好きが伝われ
初めての日の次の日、目が覚めたら横にはまだ寝てる翔太。
今すぐ抱きしめて現実か確かめたいけど、気持ちそさそうに寝てる人のこと邪魔できない。
そう思って、起きようとしたら逆に抱きしめられる。
いや、私は抱き枕か。
「翔太くーん。起きようよ。仕事…」
いや待てよ。今日は土曜日。
私たち二人は、土日休みだった。
「休みだもん。このままでいい」
「このままでいいわけでもないよ。起きたいし」
起きたいと言うよりは、少し恥ずかしいからこの場から離れたいが正しい。
「いいよ起きなくて。ここにいろ。」
うぅ。。。
昨日の優しい顔の翔太はどこ?
思い出すと顔が熱くなるけど、すごい優しかったのは覚えてる。
「昨日の紫衣、すっげえ可愛いかった。
恥ずかしがってるところとか、顔隠してるとことか全部が。」
「言うなあ!翔太のばか。嫌い」
普通言わないよ!昨日のことなんて!
「ごめん怒った?」
寝たフリしよ。
「は?寝た?じゃあ首筋にもう1つマークつけちゃおうかなー」
咄嗟に手で隠す。