好きが伝われ
やっぱり寝てるし…
寝るなって言ったのに。
「紫衣。起きろ、ココア持ってきたけど?」
「ん~…」
紫衣は寝返りを打って、俺の方に近づいてくる。
人の部屋で気持ちよく寝てるんだよ。
紫衣の横顔がよく見える。
高校に入って、化粧とかするようになって…
化粧なんてする必要ねーだろ。ばーか。
「痛い…」
俺はむかついて紫衣の頬をつまんでた。
「寝てるのが悪い。」
「…ごめ~ん」
紫衣は起き上がって、俺の作ったココアを飲む。
「おいし~」
「そうか」
それから一週間、紫衣が俺の家で勉強をした成果を出すときが来た。
「よし!私頑張るから!」
やる気は十分だな。