好きが伝われ

3

【紫衣SIDE】



「うわぁ~!綺麗~!!」


目の前に広がる綺麗な海。

光が反射して、きらきらしてる。


その浜辺には、海で遊ぶ人たち。



ついに私たちの夏休みが始まった。


「これどうやって組み立てるの?」

「ん?俺に貸してみ~?」

歩夏と莉玖君がBBQの焼き代を組み立ててくれている。


その間に私と翔太はBBQに使う材料を出してる。

「これうまそうだな」

翔太が手に持っているのは、袋に入っているお肉。

味のついたたれの中にお肉が入っている。


「あぁ、それ私が作ったやつ」

「紫衣が?ふ~ん」

「なに?不満なら食べなくても良いんだよ?」

「は?不満なんて言ってないし」

「はいはい二人とも、焼き代完成したから、火起こして」


歩夏と莉玖君が組み立てた焼き代。

「おぉ、ちゃんと立ってる~。じゃ、炭入れて火起こししよ~!!」

私は炭を入れて火をおこそうとする。


「貸せ」

翔太が私からトングを取る。

「え!なんで?私やるよ」

「いいから紫衣は。暑いし、小野と泳いでこいよ。」


う~ん。確かに、暑いしちょうど良いかも。


空には強い光を放つ太陽が、私たちの肌を焼く。

「おまえ今暑いし、ちょうど良いな。とか思っただろ」

「へ!?」

「いーから、早く行ってこい」

「たまには気が利くじゃん!行こ、紫衣」


歩夏に手を引かれて、とりあえず更衣室へ行く。



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