好きが伝われ
この授業が終われば、お昼ご飯が私を待ってる。
だから、なんとか頑張って…
頑張りたい気持ちはあるけど、睡魔には勝てなくて。
少しだけ目をつぶって、体力回復するつもりだったのに。
いつの間にか寝てしまっていた。
「紫衣~起きて~」
歩夏の声で起きる。
「はっ!授業終わったの?」
「さっき終わったよ。お昼ご飯食べよ?」
「うん」
私たちは、空き教室でお昼ご飯を食べることに。
「紫衣と塩谷。裕人君が放課後職員室に来いって言ってたよ」
「浦安が?なんで」
「なんでって、紫衣ちゃん。寝てるからに決まってるじゃん」
莉玖君が笑って言ってくる。
「俺は寝てないけど?」
翔太が不満そうに言う。
「翔太は宿題未提出だから。」
私たちの英語の担当、浦安裕人(うらやす ひろと)。