好きが伝われ


歳は24歳と若くて、オマケにイケメンときた。

これに、うちの高校の女子生徒は食いついてる。


裕人君、裕人君って。

だいたい、メガネかけててイケメンなのかわからない。


「とにかく二人ともちゃんと行きなよ?」

「俺は行く気ない」

翔太はきっぱり断る。


こういうところは、まだ子供なんだよね。

私はいい加減先生に逆らうのやめた。



放課後。

「翔太、本当に行かないの?」

「行かない」

「えー、一緒に行こうよ。私、翔太の家に行くんでしょ?一緒に行こう?」


翔太は大きいため息をついて、頭をかく。

「わーったよ。行けばいいんだろ?」

なんとか一緒に行かせることに成功。


ここでサボったら、教師ってしつこいから何度も注意してくるし。



私たち二人は職員室まで行く。


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