好きが伝われ
家に帰って、お風呂入って。
よしっ。
プルプルプルプル…
[もしもし?紫衣?]
「歩夏?…今平気?」
私は意を決して、歩夏に電話をかけた。
[うん!平気、どしたー?]
まるで前と変わらない対応。
「あ…明日暇?」
[うん?暇だよ?]
「じゃあ駅前に11時。いいよね?」
[わかった。11時ね?紫衣、寝坊しないでよ〜?]
「うん。じゃあ、明日っ」
[はーい、おやすみ]
プツッ
はあああ。
なんかわかんないけどすっごい緊張した。
でも、これで明日ちゃんと話せる。二人で。
ちゃんと、向き合って話したい。
友達だもん。一番大事な。