好きが伝われ



「こんな私で…いいの?」

「当たり前じゃん。私たちズッ友じゃん?」


そう言うと、歩夏は「なんか薄っぺらい!」と言って笑う。

「それに、さっき上げたパワーストーンの効果なんだか知ってる?」

「え?黄色いヤツだよね、なに?」

「『友情運up』の効果」

私と歩夏は目を合わせて笑う。

「「古っ」」


友情運upだなんて、小学校の時しか信じてなかった。

でも…今の私たちには丁度いいのかも。


「紫衣みたいな友達がいて本当によかった。大好きっ!」

対面して座ってたんだけど、席を離れて歩夏に抱きつく。


やっとお互いの壁が完全に消えたような気がした。




「私は紫衣を応援する。もう完全に諦めたから」

「ありがとう。私頑張る」


帰り道に二人でアイスを食べながら帰った。



次は、私が翔太に思い伝える番だよ。

頑張る。
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