好きが伝われ



文化祭1日目。


「じゃ、今日と明日、楽しんで盛り上げていきましょ〜う!」

オープニングセレモニーで司会の人がしめくくる。

そしてはじまる。


10時から一般の人たちが入ってくる。
それもあと15分くらいで。


はぁ、緊張してきたなぁ。
いろんな意味で、


「あぁ、緊張してきたーーー」

「なんであんたが緊張すんの?ただの受付でしょ?」


歩夏は私にデコピンしてくる。

私は驚かす役がやりたかったけど、受け付けいないからそっちに回った。

みんな結構驚かしたいみたい。


「だよね。翔太はいいよなぁ、驚かすの楽しそ」

「まーな。お前はここで呼び込みよろしくな」


時計を見るともう10時。

なんとなく人が入ってきてる気がする。


「じゃ、私と莉玖は午後シフトだから。頑張ってよ〜」

「え?二人一緒に回るの?」

「うん、だって莉玖がどうしてもってうるさくて」



莉玖君の顔を見ると、少し照れてる?
やっぱりそうなんじゃん。

「ま、てなわけで。じゃーね」


二人とも行ってしまった。

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