好きが伝われ

「クールだね。あ、記念にみんなで写真撮りたいから撮ろうよ!塩谷くんも入って〜」

神浜凛花は通行人にお願いして、写真を撮ってもらう。

「ありがとね!じゃ、またいつか」


そう言って神浜凛花は他の生徒に話しかけれてる。

いわゆる、人気者。


俺の事有名とか言っときながら、自分自身がそうなんじゃねぇかよ。


紫衣を見ると、何かを伊賀に耳打ちされてる。

しかも、照れてるし。
何言われてんだよ。


「じゃあ、俺もう行くね。あ、明日は絶対俺のクラス見に来てね、二人とも」

伊賀もまた他の生徒とどこかに行く。


「ったく、なんで言わなかったんだよこれがあるって」

「だって…恥ずかしいじゃん。こんなフリフリのやつ。」




「ま、少しだけど見れたし、あいつらにも報告できる。」

「あいつらって、歩夏たち?」

「そう」

「いいよ!見せなくてっ、恥ずかしいから」

「うるさい」


紫衣を無視して歩き始める。

「翔太、ちょっと待っててよ。着替えてくるんだから」

「ったく。早くしろよ」

「はーい」


紫衣は更衣室に行った。


「…塩谷くん、ちょっとだけいい?」
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