好きが伝われ

「屋上行くか」

「え?屋上なんて開いてるの?」



問いに答える気がないようで黙って歩く。

私も諦めて一緒に行く。



「あ、開いてる」

ドアが開いて、屋上に鍵がかかってないのはなぜなのか少し気になった。

ま、鍵閉め忘れとか、先生が開けといてくれたのかな?


なんでもいいや。とりあえず、、誰もいない。

告白しやすい環境は整ってる。


「特等席みたいだろ?」

「うん、どのくらい綺麗に見えるかな」



私たちは、コンクリートの小さい段差に座る。


告白はするけど、今じゃないよね。

タイミングなんていつでもいいの?
わかんない、、どうしよう。
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