好きが伝われ
冷蔵庫にあるもので適当に作れって言われたんだけど…
私、主婦じゃないからそんなに急に作れないし。
野菜炒めなら簡単だし、それでいいかな
15分くらいで作り終える。
「わ、おいしそ!」
「ほんとだ、いつも兄ちゃんの作るやつの何倍もうまそう」
「うるせーよ。あれでも頑張ってる方だぞ?」
「肉焼くだけの料理が?」
兄弟の会話って感じ。
二人とも、なんだかんだ言って翔太のことが大好きだからね。
「じゃ、私帰るね。」
「もう帰るの?」
「今日はこれくらいにしとく。またね」
タケシとシュウにバイバイする。
翔太はすぐそこの私の家まで送っていくという。
「5分で着く家まで送るのって、、時間の無駄じゃない?」
「無駄じゃない。俺がやることに無駄はない。」
「そうですか~。」
なんやかんやしてるうちに家に到着。
「ありがとうね」
「明日は寝坊するなよ」
「わかってるわ!」
「おやすみ」
翔太は、来た道を戻っていく。
口悪いけど、根は優しい。
これが私の幼なじみ。
いい幼なじみ持ったわ、私。