好きが伝われ
学校に着くと、これまたいつも通り。
翔太の周りには大勢の女子。
それを普通に交わす翔太。
その隣でニコニコする莉玖君。
変わらない。
でも、実は変わったこともあるの。
「翔太君!おはよっ」
天使みたいに可愛い笑顔の、神浜さんが毎朝翔太の所に来る。
そんな天使を邪魔する女子は誰一人いなかった。
「翔太君いつになったら私とデートしてくれるの?」
急にデート!?
いつになったらってことは、結構誘ってるってこと?
神浜さん、翔太狙ってるってことだよね?
「行くなんて一言も言ってないですけど?」
クールな返答に、周りの女子は目がハート。
「翔太のやつ、あんな天使からの誘い断るのかよ」
男子は羨ましそうに、二人の会話を聞いてる。