暴走族の天使〜紡ぐ言葉を聴きたくて〜
お友達は暴走族でした!
詩side
大切なお話に頼みたいことって
なんだろう?
でもその前にお話するならアレがないと
返事が出来ないな〜
もちろんノートとペンなんだけど…
取りに行っていいか聞いてみようかな?
錬の袖を引っ張ってノートとペンの
ジェスチャーをしてみた
伝わったかな?
首を傾げてみると
ニカッと笑って
「ノートとペンを持ってきたら
いいんだな?
よっしゃ!取りに行ってくるわ!」
すっごい早さで屋上から消えてった
良かった〜伝わって!
思わずニコニコ笑顔になっちゃう!
みんなと待つこと数分ーー
ーバァンッ!!
突然の大きな音にびっくりしちゃった〜
笑顔で戻って来た錬にありがとうの
意味を込めて笑顔を見せた
「全然構わねぇよ、気にすんな!
詩の頼みなら、むしろ全然オッケーだぜ」
錬も太陽みたいな笑顔で返してくれて
すっごく嬉しい!
早速みんなに大切なお話と頼みたいことが
何なのかを書いて見せた
≪私に大切なお話に頼みたいことって
なぁに?≫
それを覗き込むようにして見てる
読み終えた奏と目が合って、そして…
「大切な話の前に僕たちが、何者かを
説明するね。
僕たちは全国ナンバー1の星竜っていう
暴走族なんだ。
そして此処に居るみんなは幹部以上の人間
北斗は総長、僕は副総長、錬と奈留と冬は
幹部なんだ。
どう思う?」
話終えた奏はもちろん、みんなは
すごく真剣で、でも…
どこか切ない目をしてる…
私よりも大きいはずなのに
すごく小さな姿に見える
漠然と"守りたい"って思ったの
それで心からの笑顔が見たいって…
だから私の今の気持ちを込めて
ノートに想いを綴った
≪暴走族っていうものが何なのか
私には正直よく分からないけど
みんなはみんなでしょ?
私のお友達にかわりないよ!
これからもず〜っと!
周りの人がどう思うかなんて私には
関係ないの。
私は自分の目で見て感じたものだけを
大切にしたいの。
だから、絶対に離れたりしないよ!
みんなの事を知りもしないで悪く言う人や
傷付けるような人がいるなら…
私がコテンパンにしちゃうんだから!≫
なんか偉そうなこと書いちゃったけど
これが私のみんなへの本当の気持ち…
伝わってるといいな〜
読み終えた後、顔を上げたみんなには
さっきの切ない表情はなくて
心からの本当の笑顔…
それを見れてすっごく嬉しい!
思わずニコニコ笑顔になっちゃう〜
頬に手を当てて緩む顔を押さえてたら
みんなが一斉に声を上げる
「「「ありがとう(コク)」」」
ありがとう?どうしてお礼?
う〜ん、分かんないけど
みんなが笑ってくれたから、いっかぁ〜
ふふふ!すっごく胸がポカポカする!
笑顔ってその人だけじゃなくて
周りにも元気とか癒しを与えてくれるから
すっごいよね!
だから今の私はすっごくハッピーなの!
だから私も心からの笑顔で大きく頷いた
私とみんなのやり取りを1人立って
見ていた彼が私の背後にやってきた
ん?なんだろう?
そのままの姿勢で上を見上げると
彼はジッと見つめて、次の瞬間…
私の脇の間に手を入れて持ち上げてきた!
あわわわっ!?
慌てる私を片腕に抱えてその場に
座って、今度は私を膝に乗せて
ジッと見つめてくる
う〜ん…何がしたいのか全く分からない
困った…
彼の膝に乗せられて眉を下げた私に
声を掛けてくれたのは奏
「詩ちゃん、北斗が驚かせてごめんね。
ちなみに北斗に見覚えはない?」
ううんと首を振って大丈夫だよと
笑顔で返したんだけど
見覚えがあるかって…
未だに口を開かない彼、北斗を見てみる
う〜ん…どこかで会ったことがあるの?
この町に来てから知り合ったのは
みんなと律、それから大家さんだけだと
思うんだけど違うのかなぁ〜?
顎に指を置いて左右に首を傾げて
考えてみるけど分からないなぁ…
ーーその時
「猫は元気か」
私の頭上から聞こえてきた重低音の声…
この声知ってる
あの時私と子猫を助けてくれた声だっ!
あれは北斗だったんだ!
すっごい偶然!こんなことあるんだ!
北斗の大きくて温かい手を取って
ブンブン振って笑顔で大きく頷いた
すると無表情だった北斗がフッと
口角を上げて笑ってくれたとき
一瞬時間が止まったみたいに
固まっちゃった…
口元が少し動いただけの微笑みが
すっごく綺麗だったから
驚きと戸惑いと…
そして私の心臓がすごく早い速度で
トクトク音を刻むのが
不思議だったんだけど
これが私の初めての"恋"だなんて
この時の私は気付かなかったの
そして…
この場にいるみんながそれぞれに
私を好きになってくれたことも
気付かなかった…
大切なお話に頼みたいことって
なんだろう?
でもその前にお話するならアレがないと
返事が出来ないな〜
もちろんノートとペンなんだけど…
取りに行っていいか聞いてみようかな?
錬の袖を引っ張ってノートとペンの
ジェスチャーをしてみた
伝わったかな?
首を傾げてみると
ニカッと笑って
「ノートとペンを持ってきたら
いいんだな?
よっしゃ!取りに行ってくるわ!」
すっごい早さで屋上から消えてった
良かった〜伝わって!
思わずニコニコ笑顔になっちゃう!
みんなと待つこと数分ーー
ーバァンッ!!
突然の大きな音にびっくりしちゃった〜
笑顔で戻って来た錬にありがとうの
意味を込めて笑顔を見せた
「全然構わねぇよ、気にすんな!
詩の頼みなら、むしろ全然オッケーだぜ」
錬も太陽みたいな笑顔で返してくれて
すっごく嬉しい!
早速みんなに大切なお話と頼みたいことが
何なのかを書いて見せた
≪私に大切なお話に頼みたいことって
なぁに?≫
それを覗き込むようにして見てる
読み終えた奏と目が合って、そして…
「大切な話の前に僕たちが、何者かを
説明するね。
僕たちは全国ナンバー1の星竜っていう
暴走族なんだ。
そして此処に居るみんなは幹部以上の人間
北斗は総長、僕は副総長、錬と奈留と冬は
幹部なんだ。
どう思う?」
話終えた奏はもちろん、みんなは
すごく真剣で、でも…
どこか切ない目をしてる…
私よりも大きいはずなのに
すごく小さな姿に見える
漠然と"守りたい"って思ったの
それで心からの笑顔が見たいって…
だから私の今の気持ちを込めて
ノートに想いを綴った
≪暴走族っていうものが何なのか
私には正直よく分からないけど
みんなはみんなでしょ?
私のお友達にかわりないよ!
これからもず〜っと!
周りの人がどう思うかなんて私には
関係ないの。
私は自分の目で見て感じたものだけを
大切にしたいの。
だから、絶対に離れたりしないよ!
みんなの事を知りもしないで悪く言う人や
傷付けるような人がいるなら…
私がコテンパンにしちゃうんだから!≫
なんか偉そうなこと書いちゃったけど
これが私のみんなへの本当の気持ち…
伝わってるといいな〜
読み終えた後、顔を上げたみんなには
さっきの切ない表情はなくて
心からの本当の笑顔…
それを見れてすっごく嬉しい!
思わずニコニコ笑顔になっちゃう〜
頬に手を当てて緩む顔を押さえてたら
みんなが一斉に声を上げる
「「「ありがとう(コク)」」」
ありがとう?どうしてお礼?
う〜ん、分かんないけど
みんなが笑ってくれたから、いっかぁ〜
ふふふ!すっごく胸がポカポカする!
笑顔ってその人だけじゃなくて
周りにも元気とか癒しを与えてくれるから
すっごいよね!
だから今の私はすっごくハッピーなの!
だから私も心からの笑顔で大きく頷いた
私とみんなのやり取りを1人立って
見ていた彼が私の背後にやってきた
ん?なんだろう?
そのままの姿勢で上を見上げると
彼はジッと見つめて、次の瞬間…
私の脇の間に手を入れて持ち上げてきた!
あわわわっ!?
慌てる私を片腕に抱えてその場に
座って、今度は私を膝に乗せて
ジッと見つめてくる
う〜ん…何がしたいのか全く分からない
困った…
彼の膝に乗せられて眉を下げた私に
声を掛けてくれたのは奏
「詩ちゃん、北斗が驚かせてごめんね。
ちなみに北斗に見覚えはない?」
ううんと首を振って大丈夫だよと
笑顔で返したんだけど
見覚えがあるかって…
未だに口を開かない彼、北斗を見てみる
う〜ん…どこかで会ったことがあるの?
この町に来てから知り合ったのは
みんなと律、それから大家さんだけだと
思うんだけど違うのかなぁ〜?
顎に指を置いて左右に首を傾げて
考えてみるけど分からないなぁ…
ーーその時
「猫は元気か」
私の頭上から聞こえてきた重低音の声…
この声知ってる
あの時私と子猫を助けてくれた声だっ!
あれは北斗だったんだ!
すっごい偶然!こんなことあるんだ!
北斗の大きくて温かい手を取って
ブンブン振って笑顔で大きく頷いた
すると無表情だった北斗がフッと
口角を上げて笑ってくれたとき
一瞬時間が止まったみたいに
固まっちゃった…
口元が少し動いただけの微笑みが
すっごく綺麗だったから
驚きと戸惑いと…
そして私の心臓がすごく早い速度で
トクトク音を刻むのが
不思議だったんだけど
これが私の初めての"恋"だなんて
この時の私は気付かなかったの
そして…
この場にいるみんながそれぞれに
私を好きになってくれたことも
気付かなかった…