暴走族の天使〜紡ぐ言葉を聴きたくて〜
北斗side
今日は文化祭当日
俺らからすれば地獄の1日の幕開けだが
詩はこの日を楽しみに
準備を頑張ってたからな
それに、こういうのが初めてだとも
言っていたし…
詩の笑顔の為なら俺達は
何でもしてやりたいんだ
もちろん、俺が1番だけど…
「詩ちゃんの衣装は何だろうねぇ〜!
すっごく楽しみぃ〜!」
「どんな格好でも詩なら何でも
似合いそうだよな!
なんせ、詩だしよ!」
奈留と錬はガキみたいに
はしゃいでやがる
でも、まぁ実際俺も
楽しみだったりするわけだが
敢えて口には出さねぇ
ってか、詩は可愛いんだから
どんなんでも似合うに決まってんだろ!
おちょくられるのが目に見えてるし
1人心の中でぶつぶつ考える俺に
奏がポツリと…
「詩ちゃんは可愛いから
どんな格好でも似合うと思うよ。
ね?北斗」
核心をついて来やがった!
当たり前だと念を込めて
睨んでやった
クスクス笑う奏に1発いっとくか!
なんて思ってたら
急に教室が静かになった
しかも顔が真っ赤になってやがるし…
あ?なんなんだ、一体…
周りの視線を目で追った俺は
一瞬息が止まる程の衝撃を受けた
頬を染めモジモジしながら
立川の横に並ぶ詩は
メイド服に猫耳をつけて登場した
や、やばい…可愛すぎる!
真っ白な肌に黒のメイド服
細い足をこれでもかと晒してしまう
ミニスカート
しかも猫耳って…
なんなんだっ!!
この可愛さは!!
誰にも見せたくねぇ…
そっと目線を上げた詩は潤んだ目を
したまま、俺らに寄ってくる
ちっこい詩が見上げれば
自然と上目遣いになるのは
分かってっけど…
なんつぅ破壊力だ!
身体中が熱く滾るのが分かる
平静を装ってお互いに褒め合い
その後店を開店させたはいいが…
厚塗りの化粧に鼻が曲がるほどの
匂いをさせた女どもが周りを囲み
ベタベタ触られ、うざってぇよ!
しかも、ひたすら一方的に喋り続ける
女どもに俺らは、ひたすら耐えていた
けど、ふと詩の様子が気になって
視線を移した瞬間…
詩が床に座りこんだのを見て
俺らは焦った
傍に駆け寄り声を掛けても
ただ震えるだけで
俺らの声が聞こえてるかも分かんねぇ
けど…一言
『助けて』と口を動かした
読唇術なんか出来やしねぇけど
確かに詩は、そう言ったんだ
さっきまで、あんなに楽しそうに
笑顔を見せてくれてたのに
一体何があったってんだ?
俺達に不安がよぎった時
詩が発した口の動きは…
『ごめんなさい』
何がごめんなさいなのか
俺達には分かんねぇけど
詩の青くて綺麗な瞳はは光を失い
次の瞬間、俺の腕の中で気を失った
閉じられた瞼から一筋の涙…
それが何を意味するのか
今の俺達には分からなかった
今日は文化祭当日
俺らからすれば地獄の1日の幕開けだが
詩はこの日を楽しみに
準備を頑張ってたからな
それに、こういうのが初めてだとも
言っていたし…
詩の笑顔の為なら俺達は
何でもしてやりたいんだ
もちろん、俺が1番だけど…
「詩ちゃんの衣装は何だろうねぇ〜!
すっごく楽しみぃ〜!」
「どんな格好でも詩なら何でも
似合いそうだよな!
なんせ、詩だしよ!」
奈留と錬はガキみたいに
はしゃいでやがる
でも、まぁ実際俺も
楽しみだったりするわけだが
敢えて口には出さねぇ
ってか、詩は可愛いんだから
どんなんでも似合うに決まってんだろ!
おちょくられるのが目に見えてるし
1人心の中でぶつぶつ考える俺に
奏がポツリと…
「詩ちゃんは可愛いから
どんな格好でも似合うと思うよ。
ね?北斗」
核心をついて来やがった!
当たり前だと念を込めて
睨んでやった
クスクス笑う奏に1発いっとくか!
なんて思ってたら
急に教室が静かになった
しかも顔が真っ赤になってやがるし…
あ?なんなんだ、一体…
周りの視線を目で追った俺は
一瞬息が止まる程の衝撃を受けた
頬を染めモジモジしながら
立川の横に並ぶ詩は
メイド服に猫耳をつけて登場した
や、やばい…可愛すぎる!
真っ白な肌に黒のメイド服
細い足をこれでもかと晒してしまう
ミニスカート
しかも猫耳って…
なんなんだっ!!
この可愛さは!!
誰にも見せたくねぇ…
そっと目線を上げた詩は潤んだ目を
したまま、俺らに寄ってくる
ちっこい詩が見上げれば
自然と上目遣いになるのは
分かってっけど…
なんつぅ破壊力だ!
身体中が熱く滾るのが分かる
平静を装ってお互いに褒め合い
その後店を開店させたはいいが…
厚塗りの化粧に鼻が曲がるほどの
匂いをさせた女どもが周りを囲み
ベタベタ触られ、うざってぇよ!
しかも、ひたすら一方的に喋り続ける
女どもに俺らは、ひたすら耐えていた
けど、ふと詩の様子が気になって
視線を移した瞬間…
詩が床に座りこんだのを見て
俺らは焦った
傍に駆け寄り声を掛けても
ただ震えるだけで
俺らの声が聞こえてるかも分かんねぇ
けど…一言
『助けて』と口を動かした
読唇術なんか出来やしねぇけど
確かに詩は、そう言ったんだ
さっきまで、あんなに楽しそうに
笑顔を見せてくれてたのに
一体何があったってんだ?
俺達に不安がよぎった時
詩が発した口の動きは…
『ごめんなさい』
何がごめんなさいなのか
俺達には分かんねぇけど
詩の青くて綺麗な瞳はは光を失い
次の瞬間、俺の腕の中で気を失った
閉じられた瞼から一筋の涙…
それが何を意味するのか
今の俺達には分からなかった