暴走族の天使〜紡ぐ言葉を聴きたくて〜
新たな幕開け
新たな幕開け
穂花の件が落ち着き
星竜と詩は変わらない日々を過ごしている
唯一変わったとしたら
詩と穂花の関係で…
「詩ちゃーーん!
昨日可愛い子見つけたの!
これこれ!見てー!」
『うわぁ!可愛いーー!
小さくてふわふわしてるー!』
携帯に写し出された何かに
2人は可愛いを連呼しながら
きゃあきゃあとはしゃいでいる
その2人に目を向けるみんなは
数日前に起こった出来事が夢だったのでは?
と思えてくる
まさに夢のような状況にしてくれたのは
他でもない、詩だ
傷付けられたはずなのに
何もなかったかのように
穂花に笑顔で話し掛けている
そんな詩をみんなは微笑ましく
そして尊敬し、誇らしく眺めていた
詩が星竜の仲間で…
星竜の姫でよかったと
心から思っていた
だが、そろそろ限界にきている
穂花と詩が仲良くなるのはいい事として……
その間、俺たちは放ったらかしだ
1度傷付けてしまい、離れた詩が
またここに戻ってきてくれた
それだけで満足してればいいのだろうが
俺たちは少し寂しかったのだ
つまりは……
穂花にヤキモチを妬いている
詩の隣を永遠に独占する穂花に…
「ねぇねぇ〜
僕たちいつになったら
詩ちゃんと話せるの〜?
僕、寂しい」
そう言って頬を膨らませるのは奈留
奈留の気持ちは俺たち他のメンバーも同じ
だが、あんなに笑顔で楽しそうな詩に
寂しいから自分達とも話してくれて
言えないでいたのだ
全く話さないわけではないが
圧倒的に穂花といる時間が増えていき
俺たちは今にも爆発してしまいそうだ
「「俺たちも詩と話したい」」
みんなが考えている事は同じ
どうしたもんか……
頭を悩ませる俺たち
ふと右肩に触れるもの
振り向けば、そこには笑顔の詩がいる
『あのね!
みんなと一緒に行きたいところがあるの!
猫カフェ!!』
目をキラキラさせて前のめりな詩
あぁ、可愛い…
改めて思う
この笑顔を守りたいと
そんな事考えていて詩の問いかけに
返事する事を忘れていた俺
そんな俺に『だめかなぁ?』なんて
うるうるした瞳で首をコテン……
うっ!可愛すぎだろっ!!
俺は熱くなる顔をそのままに
「猫カフェに行きたいのか?」
と問いかける
すると、コクコクと首を振る詩
俺たちの可愛い姫のお願いだ
聞いてやる以外の選択肢は存在しない
惚れた弱みってやつだ
「いいぞ、みんなで行くか
猫カフェ」
俺の返事を聞くなり
その場でぴょんぴょん跳ねる姿に
その場にいる全員が思った
「「可愛すぎるっっ!!」」と
「……猫カフェ、ってなに」
ボソッと呟いたのは冬
「いやいや、そのまんまだろ?
カフェの中に猫がいて
茶を飲みながら猫と触れ合えるってやつ」
冬の疑問に即座に答えたのは錬
「そうそう!
色んな種類の猫がいて
遊んだりもできるとこだよぉ!」
「……そういうのがあるのか、ふーん」
納得したのか冬は頷いている
「行ったことはねぇけど
テレビで見たことはあるな
猫好きにはたまらないとこらしい」
ふと思い出して呟く俺
「これでやっと詩ちゃんと話せるね」
そう言って詩を見つめる奏
「だねぇ〜!楽しみだなぁ!」
「……ん、楽しみ」
「詩がいれば、なんだって楽しくなるぜ」
奈留、冬、錬もぴょんぴょん跳ねる詩を
優しく見つめていた
星竜と詩は変わらない日々を過ごしている
唯一変わったとしたら
詩と穂花の関係で…
「詩ちゃーーん!
昨日可愛い子見つけたの!
これこれ!見てー!」
『うわぁ!可愛いーー!
小さくてふわふわしてるー!』
携帯に写し出された何かに
2人は可愛いを連呼しながら
きゃあきゃあとはしゃいでいる
その2人に目を向けるみんなは
数日前に起こった出来事が夢だったのでは?
と思えてくる
まさに夢のような状況にしてくれたのは
他でもない、詩だ
傷付けられたはずなのに
何もなかったかのように
穂花に笑顔で話し掛けている
そんな詩をみんなは微笑ましく
そして尊敬し、誇らしく眺めていた
詩が星竜の仲間で…
星竜の姫でよかったと
心から思っていた
だが、そろそろ限界にきている
穂花と詩が仲良くなるのはいい事として……
その間、俺たちは放ったらかしだ
1度傷付けてしまい、離れた詩が
またここに戻ってきてくれた
それだけで満足してればいいのだろうが
俺たちは少し寂しかったのだ
つまりは……
穂花にヤキモチを妬いている
詩の隣を永遠に独占する穂花に…
「ねぇねぇ〜
僕たちいつになったら
詩ちゃんと話せるの〜?
僕、寂しい」
そう言って頬を膨らませるのは奈留
奈留の気持ちは俺たち他のメンバーも同じ
だが、あんなに笑顔で楽しそうな詩に
寂しいから自分達とも話してくれて
言えないでいたのだ
全く話さないわけではないが
圧倒的に穂花といる時間が増えていき
俺たちは今にも爆発してしまいそうだ
「「俺たちも詩と話したい」」
みんなが考えている事は同じ
どうしたもんか……
頭を悩ませる俺たち
ふと右肩に触れるもの
振り向けば、そこには笑顔の詩がいる
『あのね!
みんなと一緒に行きたいところがあるの!
猫カフェ!!』
目をキラキラさせて前のめりな詩
あぁ、可愛い…
改めて思う
この笑顔を守りたいと
そんな事考えていて詩の問いかけに
返事する事を忘れていた俺
そんな俺に『だめかなぁ?』なんて
うるうるした瞳で首をコテン……
うっ!可愛すぎだろっ!!
俺は熱くなる顔をそのままに
「猫カフェに行きたいのか?」
と問いかける
すると、コクコクと首を振る詩
俺たちの可愛い姫のお願いだ
聞いてやる以外の選択肢は存在しない
惚れた弱みってやつだ
「いいぞ、みんなで行くか
猫カフェ」
俺の返事を聞くなり
その場でぴょんぴょん跳ねる姿に
その場にいる全員が思った
「「可愛すぎるっっ!!」」と
「……猫カフェ、ってなに」
ボソッと呟いたのは冬
「いやいや、そのまんまだろ?
カフェの中に猫がいて
茶を飲みながら猫と触れ合えるってやつ」
冬の疑問に即座に答えたのは錬
「そうそう!
色んな種類の猫がいて
遊んだりもできるとこだよぉ!」
「……そういうのがあるのか、ふーん」
納得したのか冬は頷いている
「行ったことはねぇけど
テレビで見たことはあるな
猫好きにはたまらないとこらしい」
ふと思い出して呟く俺
「これでやっと詩ちゃんと話せるね」
そう言って詩を見つめる奏
「だねぇ〜!楽しみだなぁ!」
「……ん、楽しみ」
「詩がいれば、なんだって楽しくなるぜ」
奈留、冬、錬もぴょんぴょん跳ねる詩を
優しく見つめていた