俺が女を好きになるはずがない!!
転校生?
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なんなんだよアイツ。俺あんなに冷たくしてたのに告白してくるなんて意味わかんねえよ、、、。




「・・・。」


秀はお母さんの顔を思い出す。


いまは好き好きいっててもいつか、、すぐに俺を捨てるんだろ、。

思い出したくない、と秀は首を振る。




“ずーーっと大好きだよ、愛してるよ秀”





思い出したくないのに、忘れたいのに、忘れたい思い出ほど強く記憶に残るものだ。

「や、、やめろ、、」

ずーーっとなんてない。結局全部全部すぐ終わっちまうんだ。









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秀、違うのあの男の人はね、仕事のひとよ、違うのよ、そんな秀が思ってるようなひとじゃ全然なくてね、!!!違うのよ?もしも、お父さんに言ったりしたら、わかってるわね?絶対言わないのよ、秀。愛してるわよ、、。


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あれは、、中2の夏。夏休み前くらいの時だったよな、。



思い出しただけで頭痛がする。







『あんっ!あっん、、んんっ、、たったくまっっ愛してるわっっんんっ』









やめろやめろやめろやめろ止まれ忘れろ俺。








父さんの名前はたくまじゃない、、。母さんは知らない男と、、、、!!!





「あぁもう!!!!」



頭痛がさらにひどくなる。



あのあと母さんは俺に見られていたことに気づいて必死に誤魔化してきた。
あの男が仕事のひとだと??中2の俺にはあの行為が何なのかくらい分かった。あの行為は、、、父さん以外とはしちゃいけないことだろう!!!





ズキンズキンドクドク



頭痛は更に増す。頭を押し潰されそうだ。胸が苦しくなる。



























俺のことなんか愛してなかったんだ、母さんは。





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