いつか君の笑顔が戻りますように

会った次の日は仕事する気にもなれなくなる。
赤デパで働いてるあたしは
妊婦さんと赤ちゃん服の販売。
レジ打ち。
伝票打ち。
品出し
包装。
いろんな仕事があるけど
赤ちゃん大好きだし嫌いじゃない。

ただ夕方から8時までのパートで帰りは8時半すぎになるから
聖君はいつも危ないって心配してる。

その日
帰り道
いつもチャリで行くあたしだったけど
何となく歩いていきたくて
帰り道も歩きだった。

電灯がポツポツしかついてないけど
昔っから知ってる道。
なんにも怖さとかなかった。

仕事終わって帰り歩きだから着いたらメールする！って
聖君にはメール送った。

気をつけろよ！？ってメールをみて閉じた。

半分くらい来た頃。
後ろからゆっくり光が近づいてきた。

邪魔かなって避けて歩いたんだけど
それでもスピード変わらず
後ろから黒い車が近づいてきた。
フルスモだからなにも中が見えない。

怖くなって早歩きで歩いた。

そのスピードに、あわせて追いかけてきた。

あたしもあとすこしで自宅だったから走って
それでも追いかけてくるから怖くて狭いセコ道に入った途端転んだ。

痛かったけど
急いでうちに駆け込んだ。

足から血が流れてた。
お母さんが心配して手当してくれた。
しばらく行きは明るいから歩きで
帰り道はお母さんに迎えに来てもらうことにした。