いつか君の笑顔が戻りますように

「んー。背が高くて目がクリクリしてて」
「で！？」

少しふてぶてしい顔してるのが面白い。

「でっ、いつも登下校は一緒に2ケツしてた。暇な時はケンちゃんの家で遊んだり」
「あそ。」
「でもさ。結局あたし好きな人いるって別れた。でも本当は彼氏がさほかの女といつも仲良く話して毎日見るのがウザかったんだよね」

「高校は？」
「高校は真面目だったよ。」
「（笑）なんで？ヤンキーだったのに？」
「家政科だったから好きなことだったし」
「（笑）意外。」
「でも恋愛は難しいって思った。」
「なんで」
「男は信用出来ない。でも。聖に会って信用出来るかもって。」
「俺すげーじゃん！」

睨んだ。

「睨むな。」
「ねぇ…」
「ん！？」
「聖はなんで優しいの。」

またニコッと微笑む聖。
あたしにはそんな笑顔は出来ない。