いつか君の笑顔が戻りますように
「優しくなんてないよ」
何処か寂しそうにあたしを見つめた。

「俺さ。暴走族ん時にツレ亡くしてんの。」

あたしは黙って聞いていた。

「そんときにさ。そいつが俺らちゃんとしなきゃなって。女1人も守れない奴が偉そうなこと言えないけどさ。でも大事な女出来たらちゃんと守りてー。でさ!幸せになりてーじゃん?って。」

「…」
「そいつそんな事言ってたのにさ。」

結雨おいでって聖はあたしを抱きしめた。
だからだよ。
俺はあいつとの約束も結雨と幸せになりたいとおもってる。
結雨がもっと笑えるように
俺はお前のそばにずっといるから。

そう言った。

聖なら
ちゃんと自分が出せるかもしれないって。
そう思った。
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