いつか君の笑顔が戻りますように
窓から身を乗り出して
一面に広がる夜景をただただ
ずっと見てた。

「結雨ちゃん外に出てみる!?」

「うん。」

しばらく聖君は
何も言わず そばにいてくれた。

「き…れい。」
「綺麗でしょ。俺ここ好きなの。」

10月とは言え
外はもぉ寒かった。

「寒いから入ろっか!?」

車に入ると
初めてちゃんと聖君の顔を見た。

「タバコ吸っていい!?」
この沈黙が嫌であたしは
そう言った。

「タバコ吸うんだ!いいよ!」
そう言われて
カバンの中を探した。

「あっ…無かった。」

「(笑)俺の吸う!?SevenStarだけど。」

強っ。
でも貰った。

2人でタバコを吸い終わると
あたしはまた夜景を見た。

「そんな夜景好き!?」
「うん。綺麗だから。宝石みたい。」

「やっとちゃんと話してくれたね!」

そう言うと
聖君は あたしに微笑んだ。

あたしなんかドキドキしてる。
なんだろ このドキドキ。
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